地理の授業ネタ 少ししんどい方が良い? 農業の発祥と四大文明

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授業ネタの動画投稿のお知らせ:農業

 sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。

 今回は、高校地理の「農業」で扱うと効果的な小話です。中学社会地理的分野の「世界の姿」でも使えそうです。地理探究における大項目A(2)「資源、産業」などでも活用できます。

実践の概説

 「農業」という営みは、気候に恵まれていて植物が育ちやすい場所で始まったのでしょうか、それとも厳しい気候環境の場所で始まったのでしょうか? まずは生徒にこう問いかけます。すると、気候が整っている環境の方が、農業のイメージと結びつきやすいため、豊かな環境で始まったのではと思う生徒も出てきます。

 ただ、四大文明を振り返ってみると、どこも乾燥地(外来河川の恵みはありますが)。豊かな環境だと、狩猟採集でもいろいろと食料が得られますから、農業というある意味「しんどい、苦労も伴う」行いは、しようと思わなくなってしまいます。厳しい環境だからこそ、工夫を凝らし、河川の水を引く技術などが高まり、農業技術が育ち、さらにそれを継承するために文字も生まれ……と、発展していったといえます。

 私たち日本人が「なかなか英語が話せるようにならない」と言われたりすることにも繋がっているかも。そういった私たちに身近な話にも落とし込んで、生徒たちに語り掛けることもできます。この内容も含め、授業中の話の流れを直接感じていただける動画をアップロードしていますので、こちらからぜひご覧ください。

 また、少ししんどい環境の方が工夫や努力が生まれる、というのは、「地理の授業ネタ 果樹は水が嫌いなのか?」で紹介した果樹の話にも関係します。そちらの記事もぜひご覧ください。

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