地理の授業ネタ 地形図問題を解いたあと、地理院地図を活用しよう

陰影起伏図 授業ネタ
画像出典:地理院地図

 sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。

 今回は、「地形(地形図)」で扱うと効果的な小話です。地理院地図も活用するため、地理総合の大項目A「地図や地理情報システムで捉える現代世界」やC(2)「生活圏の調査と地域の展望」、地理探究における大項目A(1)「自然環境」などでも活用できそうです。

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実践の概説

 地形図の読み取りは、大学入試では毎年、地域調査の単元で出題されます。その基礎として、等高線を見て尾根線・谷線を分かるようにする、という内容があります。降った雨水は、重量に従う以上、尾根線をまたいで流れることはできませんので、集水域というものも明らかにすることができます。

 それに関して、非常に扱いやすい題材として、センター試験2014年地理A追試験の問題があります。練習としてこれを生徒に解かせたあと、その地域(水垣内山周辺)を地理院地図で表示し、陰影起伏図を重ねることで、自分の引いた尾根線が正しかったかをより理解することができます。

水垣根内山
画像出典:地理院地図
陰影起伏図
画像出典:地理院地図

 他にも、3D表示を用いることで、立体的に表示して回転させたりもできます。市街地などの地形図問題の場合は、衛星写真で見てみることでも地域の様子を掴めますし、今昔マップで新旧の比較も可能です。このように、地形図の問題を解いた後は、その地域を実際に地理院地図で眺めることで、平面の地形図上での見え方と実際の様子をリンクさせやすくなり、生徒の成績向上につなげることができます。

 昔はできなかった、効率的で理解度を深める学習方法です。今の生徒達には、どんどん活用してもらうようにし、地形図問題に対する解像度を高めていけるようにしていきましょう。「地理院地図」の操作方法も含め、画面キャプチャも交えながら、授業中の話し方も感じていただける動画をアップロードしていますので、こちらからぜひご覧ください。

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