地理の授業ネタ 曲がった日付変更線

キリバス 授業ネタ
画像出典:photo by KevGuy4101
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授業ネタの動画投稿のお知らせ:地図

 sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。

 今回は、高校地理・中学地理の「地図(時差)」などで扱うと効果的な小話です。地理総合の大項目A「地図や地理情報システムで捉える現代世界」のテーマなどでも活用できそうです。

実践の概説

 経度0°のラインとぴったり一致する本初子午線。では、その裏側の日付変更線は経度180°と完全に一致するのか? というと、実際はかなり歪んでいます。 実はそもそも、日付変更線という線は理屈上のもので、実際に存在するわけではなかったりします。

 経度180°をぴったり日付変更線というものにしてしまうと、経度180°をまたぐような位置にある島国は、同じ国の中で日付がズレてしまったりして大変。実際はそれぞれの国が、「うちは、経度180°をまたいだ西側の島も東側の島も、ともに標準時としてGMT+11を採用します」といった風に決めています。

 そういった各国の事情から、「この国は+(日付が速い)、この国は-(日付が遅い)……」というのを振り分けるように線を引くことで、日付変更線というものが浮かび上がる、というだけです。

 なので、大きく歪んでいる部分もいくつか見られますし、過去に何度か日付変更線は動いてきました。いくつかの国が、採用する標準時を変更してきたからです。貿易相手国の変化などが関係していますが、そういった国の例としてサモアやキリバスを紹介します。

 授業中の話の流れを感じていただける動画をアップロードしていますので、こちらからぜひご覧ください。

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