授業ネタの動画投稿のお知らせ:地図
sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。
今回は、高校地理・中学地理の「地図(図法)」などで扱うと効果的な小話です。地理総合の大項目A「地図や地理情報システムで捉える現代世界」のテーマなどでも活用できそうです。
実践の概説
最近の生徒は知らないでしょうし、そもそもゲームをやらない生徒もいるのですが、中には知ってる人もいて答えてくれるのが、ドラゴンクエスト3のワールドマップ。現実の世界地図を模したような世界(正方形の地図ですが)を舞台に冒険します。ちゃんと「ジパング」とかも出てきます。
ここで、ゲームの世界の地図における主人公の移動について考えます。地図の限界、端っこまで移動してもなお直進し続けるとどうなるか。1枚の地図データだけで完結し、かつ直感に背かないような移動として、同じライン上をずっとループするように反対側から出てきてくれます。右に進み続けたら、左から出てきてまた右にずっと進み続けることができる。上下(南北?)も同じです。
ですが、実際の世界地図ではそうはなりませんね。ずっと南に移動すると、地図上ではどのような動きをするか。ここの認識はしっかりと持っておいた方が良いので、改めて認識させておきましょう。同時に、球体の地球を紙に落とし込むことの困難さも伝えられます。
授業中の話し方や、生徒に見せる画面の様子を直接感じていただける動画をアップロードしていますので、こちらからぜひご覧ください。
併せてこんな話も
実際の世界地図上での動きを確認したついでに、「このようなゲーム世界での移動が成り立つ惑星の形は?」と考えることもできます。
「東西と南北の縮尺がおかしい」とか、「ルーラでどこに飛んでも時間帯が同じ」「太陽の昇り方がどうなってるの」と、やはりフィクションである現実が突き付けられてしまいますが……。でも、そんな時間も無駄ではないはず。いろいろ考える時間こそが価値あるものです。
最近のゲームは扱えるデータ量も増えたので、地図が回転したりしながら、リアルな世界が作られていたりしますが、昔はいろいろ大変だった。そんな別の話は、情報通信の単元で使えるこちらの記事「地理の授業ネタ ドラクエのデータ量」でも扱っていますので、併せてご覧ください。ドラクエばかりですが……
コメント