地理の授業ネタ 食料自給率のワナ

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授業ネタの動画投稿のお知らせ:農業(食料自給率)

 sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。

 今回は、高校地理の「農林水産業(食料自給率)」で扱うと効果的な小話です。中学社会地理的分野の「日本の農業」でも使えそうです。地理総合における大項目B(2)「地球的課題と国際協力」や、地理探究における大項目A(2)「資源、産業」などでも活用できます。

実践の概説

 地理では、統計やグラフによく出会います。社会生活を送る中でも資料を分析する力は必要です。これらの数値やデータは、事実を示すものではありますが、場合によっては受け手が勘違いするように数字のマジックが使われていることもあります。いろいろな角度からデータの意味を分析する力が肝要です。

 今回は、低い低いと言われている食料自給率を用いて、生徒同士で議論などもさせながら、双方向的な学習を通して資料への向き合い方を育てます。農林水産省のホームページ内諸資料から作成した、いろいろな数値が並んでいる表ですが、「気になるところ」が満載ですので、生徒からいろいろな疑問が挙がりますので、活発な活動になりやすいです。

  • カロリーベースで低く見せている?
  • 日本は小麦畑だらけだったのか?
  • 大豆食品ばかり食べている日本人のはずが……
  • 鎖国しても卵かけご飯は食べられる?

 主に上記のような内容について、授業中の話の流れを直接感じていただける動画をアップロードしています。今回は内容が豊富で動画時間が長くなったため、前編と後編に分けました。疑問が挙がりやすい点について解説しています。まずは前編を、こちらからぜひご覧ください。

 「そもそも食料自給率が低いことは悪なのか」「高い数値になっている品目は、鎖国状態になっても安心安泰なのか」「そもそも世界のすべての国から相手にされなくなり、鎖国状態になったとしたら、食料どころの話ではないのでは」 …… この表1つで、いろいろな議論に持っていくことができます。授業時間に合わせて様々な展開例を考えることが可能な、優れた教材だといえます。

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