地理の授業ネタ 「畑」という存在がそもそも……?

畑 授業ネタ
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授業ネタの動画投稿のお知らせ:農業

 sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。

 今回は、高校地理の「農業」の導入などで扱うと効果的な小話です。中学社会地理的分野の「日本の農林差水産業」でも使えそうです。地理探究における大項目A(2)「資源、産業」などでも活用できます。

実践の概説

 地形や気候といった自然環境について学習したあと、今度は産業分野(農林水産業、鉱工業、商業・観光業など)を見ていくことになります。自然環境という、あまり大きくは改変できない条件を踏まえて、人間がそれに合わせていろいろな営みを行っていくため、この順番で学習をします。

 まず最初に扱う産業は、いわゆる第一次産業に該当する農業です。学んだばかりの自然環境との結びつきがとても強く、自然に密着したエコな産業……と思われがちですが、あらかじめ意識しておいた方が良いのは、「あくまで人間の社会的な営み」であることです。

 人間が、ラクできるように、合理的に、少しでも利益が出るように……そういう意識で行われているものですから、自然の条件だけではない農業形態も出てきます。例えば、都市の近くでは鮮度を保てるように近郊農業、熱帯を植民地として入手したら本国では手に入らない作物のプランテーション……。人間の意思が強く反映されます。

 そこで、そもそもの観点に立ち返って考えさせます。植物の生態と照らし合わせてみましょう。当たり前の言葉として存在する「〇〇畑」ですが、それは植物の望み・意思に適っているのでしょうか? 植物が育つ条件は守らないと人間も損をするのでそこは守るが、他に人間の得する部分があれば、植物の意思を無視して行われている部分もある。そんな視点を与える小話を、導入で展開します。

 人間の思惑が出るのが産業分野。それを学べば、人々の行動原理が分かり、これからの人生にも生かしていけそうですね。授業中の話の流れを直接感じていただける動画をアップロードしていますので、こちらからぜひご覧ください。

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