地理の授業ネタ 九十九里浜は「九十九里」あるか

地理院地図 浜堤 授業ネタ
画像出典:地理院地図
スポンサーリンク

授業ネタの動画投稿のお知らせ:地形

 sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。

 今回は、高校地理の「地形」「村落・都市」などで扱うと効果的な小話です。中学社会でも「関東地方」「自然環境」を学ぶときに使えそうです。地理総合の大項目C(2)「生活圏の調査と地域の展望」、地理探究における大項目A(1)「自然環境」などでも活用できそうです。

実践の概説

 以前の記事「地理の授業ネタ 浜堤を可視化」でも九十九里浜の納屋集落を取り上げましたが、この九十九里浜と呼ばれる地域は、本当に「九十九里」の長さがあるのか? と問いかけてみます。

 1里はおよそ3.9km、ということを知っている生徒はそれなりにいるようですが、では単純に99倍したら400km近くなりますね。学校の所在地を中心として、地理院地図で半径400kmの円を描いて見せ、さすがに400kmの砂浜はあり得ないことを視覚的に認識させましょう。

 「九十九」という言い方は、数が多いことを示す意味合いで、実際の99という数値ではない使い方をすることも多いです(長崎の九十九島もそう)。……しかし、実は九十九里浜に関しては、本当に99里の長さである可能性もあると伝えます。

 単位というものは一意ではないこともあります。現在の長さに定まるまでの歴史を遡りながら、地名の不思議に迫ってみましょう。「地理院地図」の画面表示も含め、授業中の話し方を感じていただける動画をアップロードしていますので、こちらからぜひご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました