地理の授業ネタ 浜堤を可視化

地理院地図 浜堤 授業ネタ
画像出典:地理院地図
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授業ネタの動画投稿のお知らせ:村落・都市、地形

 sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。

 今回は、高校地理の「地形」「村落・都市」などで扱うと効果的な小話です。中学社会でも「関東地方」「自然環境」を学ぶときに使えそうです。地理院地図も活用するため、地理総合の大項目A「地図や地理情報システムで捉える現代世界」やC(2)「生活圏の調査と地域の展望」、地理探究における大項目A(1)「自然環境」などでも活用できそうです。

実践の概説

 村落・都市の単元では、人々がどのような場所に集落を作ってきたか、という事項を学ぶことになります。その中で、人間が安全安心に生きるためには「水がないといけないが、水害は避けたい」という考えが持たれ、それに適した場所に集落が作られ来たことを学習します。

 該当する場所の1つとして、海岸平野における浜堤上が挙げられます。海岸沿いに堆積物が溜まった微高地である浜堤は、海面が下降したり陸地が隆起することで何回か作られます。そのうち、海に近い方は漁具をしまう納屋として用い(地名「〇〇納屋」「〇〇浜」など)、内陸寄りの方は生活のための集落が作られます(地名「〇〇丘」「〇〇台」など)。親子の関係性にある地名を確認できます。

 また、浜堤の間は水が溜まりやすいため、湿地となることが多く、水田として利用されていることが多いです(地名「〇〇沼」など)。そういった様子を、言葉で頭に入れるだけよりも、実際に視覚的に印象を与えるため、地理院地図を活用してみます。「自分で作る色別標高図」の基準をうまく設定し、浜堤を感じられるようにしてみます。

出典:地理院地図 https://maps.gsi.go.jp/ (最終閲覧:2021年6月4日)

 どのような基準値に設定するのか、といった「地理院地図」の操作方法も含め、授業中の話し方も感じていただける動画をアップロードしていますので、こちらからぜひご覧ください。

 また、今回取り上げている九十九里浜については、こちらの記事「地理の授業ネタ 九十九里浜は九十九里あるか」でも地名に関する小話を取り上げています。併せてご覧ください。

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