地理の授業ネタ 三角州と扇状地、用語認識

ナイル川デルタ 授業ネタ
画像出典:Google Earth
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授業ネタの動画投稿のお知らせ:地形

 sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。前後編に分かれているので、ご注意ください。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。

 今回は、中学社会の「日本地理」の早い段階で扱うのが特に効果的な内容です。これからの学習で大切なことも伝えられます。また、高校地理Bの「地形」のテーマの導入部分などでも使うことができるでしょう。地理総合における大項目C「自然環境と防災」のテーマなどで、自然環境や地形に関する用語について考える際にも扱えそうです。

実践の概説

 小学校でも聞いているはずの「三角州」「扇状地」という用語について、Google Earthで代表例を見せながら復習していきます。生徒は意気揚々と答えてくれます。その後、ナイル川の河口部に移動して見せ、「ここは三角州? 扇状地?」と問いかけてみましょう。きれいな扇形をした地形を前に、生徒の間で意見が割れてくれることが多いので、生徒の主張をいろいろと聞いてみましょう。

 どちらに該当するのかを確認したうえで、板書も活用して、河川の堆積作用を説明します。山から出てくるところと、海に出ていくところの2段階で堆積しますが、その際どちらも扇形に堆積物が残ることが多い点を示したうえで、なぜ海に出ていくところだけ三角形になりやすいのか、を説明することでひと段落とします。

 用語に対する認識は、理屈からしっかりと固めることが大切だと意識づけるきっかけにしやすい内容だと感じています。どの科目の用語でも、ネーミングで思い込むと本質からズレてしまうようなものはいくつかありますから、とりわけいろいろな用語と出会いやすい社会科においてはその本質を逃さないように注意させることが肝要です。

 実際の授業中の流れを、画面キャプチャも交えながら、動画で説明しています。少し長くなり、容量の都合で前後編になっております。まずはこちらからぜひご覧ください。前編と後編に分かれておりますので、ご注意ください。

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