地理総合の授業のコツ 第19回(全54回) 植生と土壌

地理総合19 教材作成
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動画投稿のお知らせ:地理総合の授業づくり

 sogeoです。2022年度から始まる地理総合の授業を担当する教員向けに、地理総合の各授業で話すと効果的な内容について、授業時のコツなどを紹介する動画シリーズを投稿しています。

 今回は第19回。地理総合の柱B「生活文化の多様性と国際理解」の内容の11回目です。こちらから動画販売ページに移動することができます。前後編に分かれています。地理を教え慣れている教員の方も、初めて地理を担当する教員の方にも、うまく活用していただければと思います。

実践の概説

 第19回では、植生と土壌を扱います。前回扱ったケッペンの気候区分は、似た性質の樹木が集まるところ、という植生分布をもとに作られました。いろいろな植物の生存戦略を紐解き、気候との密接なかかわりを見つめていくことにします。

 植生の分布により、土壌の性質も変わってきます。動植物の死骸が微生物に分解されて形成される腐植作用と、岩石が化学的・物理的に分解される風化作用によって、粒子化したものの集まりが土壌。気候と植生に密接に関わる成帯土壌と、母岩の影響を受ける間帯土壌を紹介していきます。

 動画で取り上げている授業ネタとしては、以下のようなものがあります。地図やGISの単元との関連性も深いので、いろいろと結び付けて教えていけそうです。

  • 葉を落とさなくてはいけないのはなぜか?
  • 豊かな環境は、競争が激しくなる……太陽光の奪い合いに勝つ戦略が必要
  • 葉は大きく、曲がって生え、枝葉を支えるために硬木に。
  • ↑柱には向かないが、黒檀、紫檀、マホガニーなど高級家具も。
  • 寒いと真っすぐで問題ない。貴重な水を失わないよう、葉は小さめ。
  • 体内を循環する水が凍ると致命傷。化学的な対策とは? ヒントは野球やバイオリン
  • ↑寒冷地の山火事は消えにくい。
  • 細かい粒子の集まりが土壌。腐植と風化
  • 教科書でも常連の「ラトソル」だが、この言葉、実は他の言い方の方が……?
  • 寒いと微生物もなかなか動けない。ゆっくりの分解だと強酸が発生
  • 砂漠土の塩性化と毛細管現象は、理科教員に応援を頼むのもあり?
  • テラロッサとテラローシャ、場所は遠くても似た言葉なのは、植民地関係を考えればごく自然。

 こちらからぜひご覧ください。地理総合の授業づくりの一助となれれば幸いです。今後も活動を続けられるよう、何卒ご支援をよろしくお願いいたします。 

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