授業作りを助ける1冊
sogeoです。地理の授業づくりを進めるにあたって参考になる書籍の紹介をします。高校地理必修化に伴い、初めて地理の授業を担当する先生方はもちろん、地理を教え慣れている先生方にとっても有用な1冊です。生徒に薦めてより深い学びを促すことにも使えます。
今回はこちらの書籍です。世界全体を対象とする地理学を、地学的(サイエンス)側面の自然地理学と、人々の行動に注目した人文地理学、そして実用地理学に分けており、地理総合を学んだうえでさらに深い地理学へいざなうために使える一冊です。↓の各ボタンからご確認いただけます。
概要
この本は、地学を中心に物理や生物にも関わる自然地理学と、人々の行動原理に注目した人文地理学の両輪を柱として、文理を横断する地理の奥深さを、各テーマのほとんどが見開きで完結する読みやすい構成でまとめられています。
本書籍では、地理学という言葉について紹介する項目を随所に用意しながら、大きく第一章で自然地理学について、第二章で人文地理学について、第三章で実用地理学(地図や地域調査、地政学など)について取り上げています。図鑑という名の通りカラーで見やすい図が豊富で、社会の仕組みや今後の地球課題などについて学ぶことができます。
印象的な部分や感想
「地理」だけでなく「地球科学」という名前もタイトルで使われている通り、地理を学ぶ上で重要になる科学的内容も深く取り扱われています。自然的な諸現象を深く知り、それらを踏まえた人々の行動原理を紐解いていく地理。学問的な深さを感じさせてくれる点が、様々な興味関心を持つ生徒たちにも紹介しやすい良書だと感じました。
統計はやや少ないものの、ビジュアル的に訴えかける図が豊富であり、一つ一つの項目はどれもコラム的で短めなので、必要なところだけを参照するような使い方をしやすく、疲れにくい点も生徒に勧めやすいと感じました。大学でも地理を学びたいと感じる生徒を多くできるように思います。
自然地理・人文地理を中心に、地図やGIS、フィールドワークや地域調査といった内容も充実しているため、地理総合の学習にも大きくかかわり、探究活動にも繋げていける一冊です。地理に興味のある生徒に推薦して関心・意欲を刺激することにも使えるので、学校図書館に置くことも推奨できます。電子書籍版はありませんが、ぜひ下の各ボタンからご利用下さい。
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