授業のための参考書籍紹介:『ピクトさんの本』

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授業作りを助ける1冊

 sogeoです。地理の授業づくりを進めるにあたって参考になる書籍の紹介をします。高校地理必修化に伴い、初めて地理の授業を担当する先生方はもちろん、地理を教え慣れている先生方にとっても有用な1冊です。生徒に薦めてより深い学びを促すことにも使えます。

 今回はこちらの書籍です。特に「民族・国家」や国際理解に関連する単元で活用できます。地理総合の柱B(1)「生活文化の多様性と国際理解」でも紹介できる一冊です。↓の各ボタンからご確認いただけます。

内海 慶一(著), 2007, ビー・エヌ・エヌ新社

概要

 この本は、街中の注意看板などに描かれているピクトグラムの写真を集め、紹介している本です。全体的にひどい目に遭っていることが多く、身を挺して注意を促してくれる存在を、シュールな文言とともに提供してくれます。

 本書籍では、転倒系、かけこみ系、感電系……といったジャンルごとに、いろいろなところの「ピクトさん」が紹介されていきます。言葉による注意書きだと言語の壁がありますが、どんな国の人でも理解できるピクトグラムについて考えるきっかけになります。

内海 慶一(著), 2007, ビー・エヌ・エヌ新社

印象的な部分や感想

 オリンピックでも注目を集めたピクトグラム。最近は駅の案内図なども、外国人観光客のために複数言語で掲載されていることもありますが、やはり話者数の多い言語に限定されてきてしまいます。そこで、ヒト型の絵文字で状況を伝えるピクトグラムは「多文化共生社会」を形成するための有力な存在となります。

 本書としては、多文化共生という視点を取り入れているわけではありませんが、「この危険を、言語で伝えようとするとどうなるだろう、どのくらいのスペースが必要だろう」といったところから考えてもらうきっかけにできそうです。

 単純にシュールな笑いのネタとして紹介するだけでも良しですが、地理総合の学習に加え、身の回りのピクトグラムに注目するところから探究活動にも繋げられ、地理に興味のある生徒に推薦して関心・意欲を刺激することにも使えます。電子書籍版はありませんが、ぜひ下の各ボタンからご利用下さい。

内海 慶一(著), 2007, ビー・エヌ・エヌ新社

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