ブログ:系統地理は演繹的、地誌は帰納的

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ホームルームの動画投稿のお知らせ

 sogeoです。普段は、授業で話すと興味を引けるネタ・小話の動画をアップロードしていますが、今回は直接的に使えるネタとは異なる雑多な話を語る、ホームルームシリーズの動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。

 ラジオ的にだらだらと話す動画ではありますが、教員をしている中で考えることについて、共感できたり、少し新しい考え方に触れたり、そんな経験をしていただければ幸いに存じます。

「系統地理」と「地誌」

 「自然地理」「人文地理」をはじめとして、専門的な地理学では経済地理、歴史地理、災害地理など、様々な「○○地理」が出てきます。地理学は様々な分野に関係しており、その奥深さが分かります。

 高校地理では、学習を進めるうえで、「系統地理分野」「地誌分野」という分け方で編成された教科書が多くなっています。ここで出てくる「系統地理」や「地誌」とはどのような言葉で、どのような性質を持つのか、生徒に意識させたうえで学習に入ることで、ねらいを明確にして取り組ませることができます。

 動画で話している取り上げている内容としては、以下のようなものがあります。

  • 系統地理がメインで、地誌がサブのような扱いだが……
  • 中学までの地理学習は、地誌的な側面が強い。
  • ↑個別具体的な、現在の世界の姿を学ぶため、とっつきやすいため。
  • 高校になると、抽象的な学習も増えてくる。
  • 地表上での自然環境や人々の営みを、仕組み的に理解するのが系統地理
  • ↑世界での様々な法則を知り、そこから「じゃああの場所ではきっと……」
  • 抽象から具体へ落とし込む、演繹的な学習が系統地理!
  • 具体例を学ぶ地誌は、そこから法則を見出す帰納的な学習といえる
  • 両方を組み合わせて網目を張り巡らせる。バランスよくどちらも重要

 他教科で出てきた言葉が別の教科でも出てきて、そのつながりを意識できた瞬間は、物事への理解が深まるタイミングでもあります。帰納的、演繹的という言葉を使うかどうかはともかく、どういう姿勢で学習するものなのかを明確にした方が、漠然とした学習よりも効果的です。こちらから動画販売ページに移動することができます。授業準備の合間などに、ゆるくご利用ください。

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