授業ネタの動画投稿のお知らせ:気候
sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。
今回は、高校地理の「気候」単元、特に熱帯低気圧を扱う際に授業展開例です。中学社会で「日本の自然環境」を学ぶときにも使えそうです。地理探究における大項目A(1)「自然環境」のテーマなどでも活用できそうです。
実践の概説
気候の単元では、大気の大循環を序盤で説明することになり、その際にはコリオリの力も説明するはずです。そちらについては、こちらの記事「地理の授業ネタ コリオリの力の説明」でも扱っています。
その後、ハリケーンやサイクロン、台風といった熱帯低気圧についても説明します。日本にもよく襲来する台風は、ニュースを見ていても、日本付近で急激に進路を変え、直撃してくることがあります。それは生徒たちも、ここまでの人生で見知っているはずです。
偏西風が吹く緯度帯とその吹き方については、大気の大循環でも扱っているので、知識をつなげられるはずですが、そこから一歩進んだ疑問。そもそも赤道付近(直下では発生しない)で発生した熱帯低気圧は、まず貿易風のゾーンにさしかかるはずで、そこでは風が低緯度方向に押さえつけられ、そもそも北上(北半球の場合)できないのでは……?
ベクトルの概念を用いた、こういった理科的な疑問も、適宜解消しながら進んでいくことで、いろいろな興味関心の生徒を惹きつけることができるでしょう。あくまで一つの説明方法でしかありませんが、授業中の話し方と板書例を感じていただける動画をアップロードしているので、こちらからぜひご覧ください。
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