授業ネタの動画投稿のお知らせ:「ヨーロッパ」
sogeoです。授業で話すと興味を引ける小話の動画を「地理の総合力 動画館」にアップロードしました。こちらから動画販売ページに移動することができます。地理を担当することになる教員の方に、うまく活用していただければと思います。
今回は、「ヨーロッパ地誌」「地形(河川が作る地形)」で扱うと効果的な小話です。中学社会でも「ヨーロッパ州」などで使えます。地理総合における大項目B(1)「生活文化の多様性と国際理解」や、地理探究における大項目A(1)「自然環境」や、大項目C(2)「現代世界の諸地域」でも活用できそうです。
実践の概説
山がちな国土で、勢いよく流れる河川の多い日本では、土砂の運搬作用が強いため河口部には三角州が形成されます。一方、平坦な地域の広がるヨーロッパの河川は、比較的土砂の運搬量が少ないため、三角州が形成されず、大きく口を開けたようなラッパ状の河口のエスチュアリー(三角江)がみられます。
代表的な河川のテムズ川を、Google Earthで見てみましょう。大都市のロンドンが作られたのも、船が入っていきやすく内陸水運で物資を運びやすい環境だったからでは、という考えもできそうです。他にもどのあたりに同様の地形がありそうか、生徒たちがデバイスを所有している学校なら、その場で探させても良いと思います。もちろん、三角州が出来るタイプの河川も見つかりますので、その違いはどうして生じるのか、上流部の地形と合わせて考察させることもできます。
セーヌ川やエルベ川といった川の名前をただただ教え込むのではなく、エスチュアリー探しという活動を通して発見させることで、知識として習得できる可能性がぐっと高まるはずです。協力して探し、見つけた川の名前を調べるという活動から始まり、どうしてそうなるのか、それを人々はどのように活かしているのか、という探究活動にも繋げていけることでしょう。
他の地形でも同様の活動に応用可能です。授業中の話の流れやGoogle Earthの見せ方が分かる動画を公開しておりますので、こちらからぜひご覧ください。
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